睡眠時無呼吸症候群とCPAP
無呼吸症候群(SAS)とは
私たち人間にとって『睡眠』は身体や脳を休ませるために欠かせない行動ですが、多くの人が睡眠に問題を抱えており、その要因の1つとして『無呼吸症候群』が挙げられます。
無呼吸症候群とはその名の通り睡眠中に呼吸が止まってしまう症状で、SAS(Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれています。
具体的には睡眠中に呼吸が10秒以上止まり、この状態が一晩に30回以上、または1時間あたり5回以上あると睡眠時無呼吸症候群(SAS)となります。
これによりいびきや不眠、夜間睡眠中に目が覚めたり(夜間の中途覚醒)、起床時の頭痛、日中の眠気など様々な症状があります。
引用:ゾーン株式会社(https://www.sleepzone.co.jp/)
検査について:精密検査が自宅でできるようになりました
睡眠時無呼吸症候群(SAS)を診断する検査には、簡易検査(PG)と精密検査(PSG)があり、 睡眠中の呼吸の有無やその重症度、睡眠の深さなどを調べます。
今まで入院が必要であったSAS検査の精密検査が自宅で可能になったため、今まで簡易検査でAHI40未満で入院が必要な精密検査ができず、CPAPが保険適応で使用できなかったかたでも、入院せずに精密検査ができるようになりました。
簡易検査のAHIが40回以上、精密検査のAHIが20回以上でCPAPの保険適用となります。
※AHIは1時間に10秒以上の無呼吸・低呼吸(浅い呼吸)の発生回数を示すものです。
在宅検査の流れ
STEP.1 患者様が医師にご相談
医師が診察のうえ、必要な場合検査をいたします。
STEP.2 お電話での打合せ
検査会社から患者様へ検査説明・検査機器セットの受取りについてお電話いたします。
STEP.3 検査機器セットの受取り、検査開始
検査機器セットに同梱されているクイックスタートガイドをよく読んでご利用ください。
STEP.4 検査機器のご返却(宅配便)
検査終了後、同封の封筒と着払い伝票で、ご自宅かコンビニから検査会社の方に直接ご返却ください。
STEP.5 検査データ解析後、医療機関に結果送付
検査結果は医師からご説明いたしますので、ご来院ください。
SASの合併症
合併症をお持ちの方はSASの有病率が高くなります。SASに気づかないと命へのリスクをさらに上げる可能性があります。
日本において高血圧(4000万人)や糖尿病(2000万人)の患者が多いことは知られています。
SASも潜在的には中等症以上が900万人以上で、国民の13人に1人はSASであると言えます。
リスクチェック
1. 高血圧がある(140mmHg / 90mmHg以上)
2. 糖尿病がある(HbA1c 7.0以上)
3. BMIが25以上ある(BMI=体重kg÷(身長m×身長m))
4. 過去に脳梗塞や心筋梗塞など心臓・血管の病気になったことがある
5. いびきを指摘されたことがある
6. アレルギー疾患がある(気管支喘息、アレルギー性鼻炎)
7. 首周りのサイズが気になる
1つでも当てはまる方は、リスク検査をおすすめします。